台風が去ったとは言え、意外にすっきりしない空でしたが、私たち男性ばかりの一行22人は黒部に向かったのでした。 だけど黒部・立山ではいいお天気に恵まれてよかったです。 この花は宿泊先のホテルの近くに咲いていたもので、名前は知りません。 そういえばホテルもそんじょそこらのパンフを眺め回しても発見できないという奥ゆかしさで。 |
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宇奈月温泉に到着して、直ちに黒部峡谷鉄道のトロッコ列車に乗ります。 私たちが乗り込んだのは全車両が普通客車で構成されています。 事前の説明に「窓がないので防寒対策をしてね」とあったので、檻のようなコンテナを想像し、しかしそれなら何故寒いのだろうと不思議だったのですが、よく聞いてみると囲いのない「吹きさらし」ということが判明しました。 |
それは「窓がない」とは言わんのでないかい。 普通客車というが、実体は無蓋貨車(無ガイ車)に近い。 無ガイ車というのは、雨に濡れてもかまわない積荷の積載用で、なるほど私にはそれがふさわしい。(;一_一) 途中ですれ違う列車には、特別客車やリラックス客車、パノラマ客車が連結されたものがあり、運賃はこの順序で高くなる。 普通客車・・・・・オープン(脱出防止の鎖つき)、座席は横一列4人掛 特別客車・・・・・窓付き、座席は向かい合わせで固定、横一列4人掛 リラックス客車・・窓付き、座席は進行方向に転換でき、横一列3人掛 パノラマ客車・・・窓付き、サンルーフで窓の下辺も低い、座席は横一列3人掛 『普通客車は窓がなく開放感があります』って、ものは言いようだね。 そういえば他の列車とすれ違った時、普通客車以外のに乗ってた客はつまらなさそうに見えた。 普通客車は4人掛けと言っても、二人ずつ座れてゆったりしていたからね。 けれど、普通客車で景色を愛でながらの商談というのは無理だね。 レールと車輪が奏でる音がうるさくて会話がほとんど成り立たず、隣り合わせたHさんの話に相槌を打つタイミングを計るのに苦労した。 |
最初見た時は遊園地の電車かと思った。 猿が運転席に座っていても違和感なかったと思う。 この新柳河原発電所の建物なんか、いかにもそれらしいでしょ。 |
これは後曳橋(あとびきばし)。 黒薙駅近くにある青い橋で、入山者が谷のあまりの深さに後へ引き下がったことから名前がついたという。 私の場合、後曳レストラン、後曳小料理屋など、枚挙にいとまがない(あまりの価格にだけど)。 |
沿線の横には「冬季歩道」というトンネルのようなのが造られている。 「あの穴から出入りするんだべ」と言い、3人で「んだんだ」と調子を合わせていたら、H氏が「あれは空気穴。つまり換気扇だよ」と言う。 少しだけ盛り上がっていた空気がプシュッと抜けた。(^_^;) |
鐘釣駅には万年雪展望台がある。 『対岸の黒部万年雪を間近に見れる展望台。ベンチも完備されており、木陰でゆっくりと眺めを楽しみながら撮影することができます』とある。 ところが『万年雪は洪水のため流失しました』という説明もあって驚愕する。 |
先の洪水は、ほんとに1万年もの間なかったのかえ? 私たちはこの鐘釣駅で折り返す。 |
ホテルの部屋は二人で一室。 I氏がTVで総裁選終了後の座談会を見ていたが、少しして寝たことが分かりTVと部屋の灯りを消して私も寝た。 これは翌朝のバイキングで私が適当にみつくろって食したもの。 込んでいたので最初はコーヒーだけを持ってきて飲んだが、にゃんこなら文句言わない温度だったかも。 |
納豆が不味かった。 夕食もバイキング形式だったけれど、それは美味しかったことをホテルの名誉のために記しておきたい。 |
朝食前のことだが、露天風呂に入ると他に1人(私たちのグループではない方)しか居なかったので「ここから外の写真を撮ってもいいですか」と聞き、快諾していただけたので撮った。 その方も外の景色の方を向いて浸かっていたのだが、私が後ろからコンデジを構えると、あわてて逃げた。 シャイな人だったんだ。(^_^;) ここから見える山はこの写真の通りなのだが、木の枝がじゃまだったので加工した。 |
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今日は立山黒部アルペンルートだ。 扇沢からは乗換えを6つすることになり、集合遅れやどこか別のところへ行ってしまう人も居たりで、添乗員が最も気を遣うコースらしい。 ゴールデンウィークは新人添乗員の登龍門ですと、私たちが利用したY○○の添乗員が言う。 扇沢駅〜黒部ダム駅間、つまり関電トンネル内をこのトロリーバスで16分かけて走る。 黒部ダムの建設に用いられたトンネルだね。 |
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私たちのバスガイドだが、「ですので」を「ですんで」と言う。 例えば「○○ですんでございます」というような言い方を何度もするので、私は2日目に入ると気になってしようがなかった。 それって方言? 大臣にもそういう言い方するのいるよね。 黒部ダムの堰堤上を歩き、黒部ダム駅へのトンネルの入口付近で皆を待ちながら(幹事の1員としての責任感で)他社の添乗員を比較観察し「J○○はかわゆいから、次回はあそこにしましょ」とI氏に進言したが「J○○は高い」と却下された。 |
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この黒部ケーブルカー(全線地下式)で黒部平まで、5分の乗車だ。 ホームは階段そのもの。 誘われるまま先頭の乗車口から入ったが、どうせなら前方を見ようと先頭の窓に張りついた。 I氏(これまでとは違う別のI氏)が私を「小学生みたい」と笑う。 地下ケーブルって、他に見るとこないやろ。 |
イラストが下手なのでそうは見えないけれど、実際は45度ぐらいの角度で上昇しているように見えた。 横の壁面を見ると30度ぐらいなのに。 このケーブルカーに乗り込む前のこと。 駅員が大きな声で改札口の注意をし始めたが、急転直下、チョロQなど土産物販売の口上に切り替わる。 その流れは途中から予想できるのだが、厳格な注意事項との落差が大いに受けていた。 |
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黒部平と大観峰を結ぶ立山ロープウェイ(7分で到着)は途中に支柱がない(=ワンスパン方式)としては日本最長とのこと。 これに乗り込む時も並んで待つのだが、そこでも駅員が黒部の案内書(千円/冊)を口上付きで紹介し、とても上手でたくさん売れていた。 立山黒部貫光には優秀な社員があちこちにいるのだね。 大観峰から室堂までを結ぶのは立山トンネルトロリーバス。 バスの外観は関電トンネルのトロリーバスとは異なるのだが、そうそうイラストばかり描いていてはなかなか記事がアップできない。 |
関電トンネルのトロリーバスは16分で1500円(大人)なのに、立山トンネルトロリーバスは10分で2100円(大人)だ。 清涼飲料水みたいに、高度とかが料金に含まれているのかしらね。 |
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トロリーバスも鉄道の一種なので、立山の室堂駅は日本最高地点(標高2450m)の鉄道駅らしい。 みくりが池から雄山(3003m)などを望んだところです。 周囲600m、深さは15m(8月頃の値らしい)の池です。 H氏(最初のH氏とは別のH氏)の勧めで、立山玉殿の名水(湧水)を500CCのペットボトルに詰めた。 |
そこには泉によくあるように小銭がたくさん置かれていた。 このH氏は他の旅行会社の添乗員の女性が3リットルほどのポリタンクを持参してこの水を詰めようとしているのを見て「これはお金をたくさん払てもらわんとあかんな」と言ったらしい。 可哀想にその添乗員はこそこそと詰めて去ったという。 |
高山植物はあまり見られない時期で、わずかにドライフラワーのような感じのヤマハハコ(山母子)と思えるものを道の脇で撮りました。 遊歩道はコンクリートで固められて情緒に乏しいけれど、多くの観光客を入れるためには仕方のないことかも知れない。 それにしても、登山ではなく乗り物だけで来たせいか、高所に居るという感慨があまりない。 |
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室堂から美女平までは立山高原バスで50分の乗車だ。 窓は開かない、暖房はきかせ過ぎという、この旅一番の難所だった。(^_^;) |
途中でバスが徐行して「称名滝」という日本一の落差(350m)を誇る大瀑布を、ちらと見せてくれる。 その地点に着いても私には滝がどこに見えるのかが分からず、W氏に教えられて振り向けば「称名滝」がすぐそこに(と言うにはあまりにも遠く、枝に隠れて上方が定かではない)。 バスの最後尾に乗っていたおかげで、ようやく貴重な画像が撮れる。 |
H氏(2番目に登場したH氏)が黒部平で購入したあの千円の書物を見ていると、W氏が「君は帰ってからゆっくり見なさい。今は私に見せなさい」と手を伸ばす。 眺め終わった後で、W氏は「100円払おか」とねぎらい、更に「皆にも見せてあげて100円づつ取れば元が取れるぞ」と提案してあげる。 美女平から立山駅までは、立山ケーブルカーに乗ったのだが(乗車時間7分)特に記すこともない。 帰ってきた翌朝「立山玉殿の名水」でコーヒーを淹れたが、とても美味であったことを報告しておきたい。 |